2013年10月20日日曜日

刈り払い機「エンジンオイル」物語


「キラフテ 木の靴べら専門店」 店主の宮原です。


私の春~秋の定期的な仕事に、「草刈り」があります。
「エンジン刈り払い機」で刈っていくんですが、本年5月に新調しました。

購入したのは、以前から使ってみたかった「4ストロークエンジン」搭載の刈り払い機。
以前使っていた「2ストロークエンジン」のものとは異なり、ガソリンと潤滑油を混ぜて作る
「混合ガソリン」をあらかじめ準備しなくて良いし、排気ガスはクリーンで、音も静か。

4ストロークエンジンを示す
「4」のロゴが光ってますぞ!




早速、「普通のガソリン」を入れて使ってみたが、

 「いいぞ、いいぞ!確かに音も小さい!うんうん満足♩~」

と最高にご機嫌に刈ってましたが、気のせいか刈り終わる頃に

 「なんかパワーが少し落ちたかな?」

と感じたんです。まあ使い始めでエンジンもかなり熱くなってますから、
次回には元に戻っているでしょう・・・とその日はおしまい。


一ヶ月後、再び刈ろうと思い、エンジン始動し草刈り開始・・・
気のせいかエンジンの回転を上げないと、うまく刈れない。
でもこの時点では「4ストローク」ってこんなもんなんだな・・・」
となんとなく思い込み。

しかしさらに一か月後に刈っていると、とうとう「エンジンスロットル全開」
でも、ひょろひょろのわずかな草にすら刃物が回転しなくなっている・・・


「故障やな!」
ようやくエンジンがおかしいことに気づいた私は、
販売店に持ち込み、点検修理を依頼。

まだ購入から3ヶ月。
ごく普通に使っていたうえ、一年保証があるので、まあこれでOK.かと。





しばらくして販売店から連絡があり、
 「修理が終わりました」
と言われると思いきや、

「焼き付きを起こしていてピストンが溶けているそうです。
ただメーカーが言うにはエンジンオイルが全く入っていないそうで・・・
お客さんのほうで入れられましたでしょうか?」


 「・・・エンジンオイルって入ってないの?・・・」 


唖然としながらこの言葉を返してしまいました。
エンジンオイルを入れないといけないとは知りませんでしたし、
私はてっきりエンジンオイルは入っていると思ってましたから。

こちらも取扱説明書を引っ張りだして反撃!

 「説明書は使う前に全部読んだよ!
エンジンオイルを入れろとは書いてなかったよ!」

と取っておいた説明書を読みながら、
こちらに非がないであろうことを必死にアピール!



私はさらに

「これはメーカーの説明不足ではないか?メーカーの意見を聞きたい!」

とさらに食い下がる! 

 「では再度メーカーにその由を聞いてみます」
と販売店の店員さんは私をなだめるように言ってくれました。



しばらくしてその店員さんから連絡がありました。

「説明書には「最初にオイルを入れる」という項目は記載していません、
とのことです」


よし勝った!!

「でもその代り、オレンジ色の紙にエンジンオイルを
入れるよう書いてあるんそうですが・・・」

との言葉が次に聞こえてきました。
なに?オレンジ色の紙、ちゃんととってあるぞ。







「確かに、この紙は読んだぞ。でも保管状態の注意じゃないか・・・」

と思いつつ、このオレンジの紙をひっくり返すと・・・







「ぎゃ~!!!!!」



「エンジンオイルが入っていません。
ご使用の前に、推奨オイルを指定容量入れて・・・」

 と、しかも太字で書いてある。  

完全に見落としていた・・・裏まで見ていなかった・・・完全に私のミス。


 


 「完全修理はシリンダー交換になるので、\22,400 になります。」

\29,700で買ったのに、3か月後に \22,400 ・・・

正味\52,100!!!!(泣)



*追伸、後日その販売店に行った際、
 私が購入した同モデルが陳列されていましたが、
 付属品の入った袋の中に「エンジンオイル」が入った小瓶が
 追加されていました。

 これはとっても素晴らしいことです。
 私のような痛恨のミスをする事例はなくなるでしょう。
 やはり日本のメーカーさん、対応の早さ、さすがです。