「キラフテ 木の靴べら専門店」 店主の宮原です。
事務所の掃除に日々活躍してくれているコードレス掃除機、
ひっくり返してみると、ブラシヘッドが回転してません。
一年間のメーカー保証期間内とはいえ、販売店に持って行くのはやっぱり面倒。
ややテンション下がり気味。
それから約一時間、徐々に気持ちを持ち直しつつあった、そのとき!
「キュリュキュリュキュリュリュ!!!!」
工房内で、尋常でない騒音が鳴り始めました!
これは絶対に「大したこと」である!
慌てていって見ると、「コンプレッサー(空気圧縮機)」の回転ベルトが
煙を出しながらスリップしています。周囲にはゴムの焼けるにおいが充満しています。
すぐに電源を切り、原因をチェックしてみると、
空気を圧縮するためのピストンを回すシャフトがスムースに回っておらず。
さらにチェックしてみると、シャフトの回転を支える「軸受け」の片側が分解寸前・・・
このコンプレッサー、創業時に中古で購入し、8年間がんばってくれてたのですが、
実は最近は調子が良くなく、この半年ですでに3度も修理を繰り返していました。
でも今度はかなりの重傷です。シャフトの軸受けの片側が完全にイカれているのなら、
おそらく反対側の軸受けもだめでしょう。
3度の修理で約¥80,000かかっていますが、今度の修理もやはり数万円はかかるでしょう。
もう駆動系は寿命がきているようです。修理しても別のどこかが故障する率は高いです。
とはいったものの、圧縮空気がないと我が工房では全く仕事ができません。
数万出して4度目の修理をするか、十数万円で別のコンプレッサーを急いで調達するか・・・
しばらく悩んで出した結果がこの画像。
ホームセンターで、一番馬力のあるDIYコンプレッサーを買ってきて、
壊れたコンプレッサーにつないじゃいました(笑)
DIYのコンプレッサーでは圧縮空気をためるタンクが小さすぎて、工房全体に圧縮空気を
送り込むことは出来ませんが、壊れたコンプレッサーに、新しいコンプレッサーから
直接に圧縮空気を送れば、余裕で工房全体に空気を送ることが出来るはず。
35度近い気温の中、スタッフの寺川くんが汗だくになりながら、あちこちのパイプをくっつけたり
ふさいだりしながら、見事に新旧のコンプレッサーをつないでくれました。
さあ、実際に新しいコンプレッサーに電源を入れてみると
「これは一般家庭では使えんだろ~」
と思うほどの大きな音を立てながら(文句言える立場じゃないですが)
小さなボディにもかかわらず、猛烈な勢いで圧縮空気を送り込んでいきます。
そのスピードは古いコンプレッサーと比べても、同等以上! すごいすごい!!
結果は上々。しっかり工房全体に圧縮空気が送れています。
DIYコンプレッサーっちゅうて、なめとったらあかんで~。
ほんなら3年間くらい故障せんようたのみまっせ(笑)