店主の宮原です。
1月早々に、こんな記事を見た。
昭和8年に日田のダンワラ遺跡から出土していた「鉄鏡」が、あの三国志の曹操から贈られた鏡である可能性が高い、とのこと。
最近中国で発見された曹操の陵墓から出土した鏡と特徴が似ているらしい。
しかも中国の専門家が「三国志展」開催中の九州国立博物館にて鑑定したというのだから、これは本物の可能性が非常に高い。
この佐賀新聞の記事は1月3日、「三国志展」は1月5日まで、時間がない。
次の日に私は嫁にこう伝えた。
「間違いなく国宝になるから今のうちに見に行こうぜ!」
何とかの逃れようとする嫁を無理やり連れ出し、大宰府の九州国立博物館へ。
「一騎当万」と称された蜀の猛将「関羽」がお出迎え! |
何を隠そうこの私、かつてコーエーのパソコンゲーム「三国志」シリーズにはまっていた時期があり、三国志については少しだけ詳いので、当然この「三国志展」は楽しい!
館内には三国志に関する貴重な所蔵品が山ほど展示されているが、今回の目的は「日田出土の鉄鏡」である。
はやる気持ちを抑えて探していると、ありました、鏡の展示コーナー!
1800年以上前の鏡がずらりと並んでいる。
「こんなにきれいな状態でよく残っていたな!!」と感心しつつお目当ての鏡を探し続けるも・・・あれ、出口まで来てしまった??
思わずそこにいた職員さんをつかまえて
「日田出土の鏡はどこでしょか?」
と尋ねると、
「先日も同じ質問をされたんですが・・・」
「私は学芸員ではないので詳しくはわからないのですが・・・」
「その鏡は、三国志展の出展目録には無いんです。キリッ!」
ええっー?!
なんちゅうこった!!
それを見にわざわざ日田から来たんだが・・・
冒頭にお紹介した1月3日にネットニュースにはこう書いてあった。
「潘氏は、九州国立博物館でダンワラ古墳出土鉄鏡を確認した上で「金錯や銀錯が施される鏡は王宮関係に限られる。この鏡は国宝級の貴重なものであり、公式なルートで日本に伝わったと考えられる」と述べた・・・」
愕然とする私の隣で妻がこうつぶやいた。
「あのニュースには展示されているとは書いてなかったもんね。」
・・・・・わかってたんなら、はよ言え!・・・・・
「日田出土の鉄鏡」は確かにこの九州博物館にあるのですが、研究の真っ最中でまだまだ展示されてるような段階ではないんですね。
お目当ての銅鏡は見ることは叶いませんでしたが、この「三国志展」の貴重な展示はなんと撮影がOKだったんです!(一部を除く)。
ほんの少しですが貴重な展示品を掲載いたします。
1800年前の剣 |
大きなひずめ、細い足、 デフォルメの才能が凄い。 いななきが聞こえてきそう |
紀元2世紀のドールハウス |
ゲームでも大活躍の「弩」、 この時代にすでに「引き金」が存在! |
かの有名な「赤壁」から大量出土、 とても精巧な「鏃:やじり」。 敵に飛ばすのもったいない! |
「ウぅ~コンボー♬」似てますが、 マラカスじゃないです。 鎧ごと敵の骨が砕けます。 |
1800年前の「紙」 残っていること自体が!!! |
漢文の授業、お好きでしたか? 私は大変苦手でした... |
墓を守る番犬 鎧を着けているように見えます。 |
現代の技術をもってしても 製作は困難を極めそう! |
ポケモンでもいけそうなキャラ 必殺技は「石柱ゴロゴロアタック!」 |
作者の牛の愛情が ひしひしと伝わってきました。 |
出展目録。残念ながら 「日田出土」の記述なし、涙・・・ |
この日が年始の土曜日とあって 大宰府天満宮は大混雑! |
嫁は名物「梅ケ谷餅」を20個購入。 実はこのためについてきただけ? |