「キラフテ 木の靴べら専門店」 店主の宮原です。
さて、なんとか「久住山頂上」までたどりついた
われら「即席登山隊」ですが、
このまま「赤川ルート」で下山するのか?
それとも「牧ノ戸ルート」で下山するか?
を本気で悩みました。
そして以下の三つの提案をしました。
(1)全員で「牧ノ戸ルートで下山し、タクシーで「赤川登山口」まで戻る。
(2)娘ふたりは「牧ノ戸ルート」で下山、私が「赤川ルート」で下山、
牧ノ戸まで車で迎えに行く。
(3)全員「赤川ルート」で下山する。
3人で真剣に?協議した結果、
「いいやん、このまま来た道を降りればいいやん!」
と娘ふたりに言われて、下山方法は(3)に決定・・・
「へっぽこ登山隊」で一番へこんでいたのは、
実は「わたくし」のようです。(笑)
頂上付近の登山道は緑に囲まれた部分でなく、 岩場が露出している部分だけが登山道なんです。 |
いまにも動き出しそうな「岩石兵」に釘付け(笑) |
さあ、気を取り直して下山を始めましたが、頂上付近の「岩場」の下山は
マジで怖い!!!
下る速度と重力が合算されるわけですから、
「登り」に比べて恐怖感はさらに増します。
不意に滑り落ちると、冗談抜きで怪我をしますぞ!
そしてこの岩場の厳しさを証明するのが、この画像!
「なんで靴のソールが落ちとんかい!この岩場、どんだけ厳しんかい!!」
ゴムのソールが無残に残されていました・・・ |
登山客の靴のソールがこの岩場に耐えきれず、
はがれてしまったんでしょう・・・この人、どうやって下山したのか
本気で心配してしまいました。
しかし、下山の一番の難所はこの岩場ではなかったのです。
今回一番きつかったのが、岩場を下ったあとに現れる
「火山灰質の黒い土」
この黒い土は、火山噴火に由来するいわゆる「火山灰土」なんですが、
登頂の時に降った雨のおかげで、土の表面が濡れてしまい、
「つるっつる!」
3人ともコケて、コケて、コケまくりです!
この場所は濡れると本当にしんどいですよ!
いったんコケると、勾配が急なだけに、まさに
「すっと~ん」
とコケてしまうんです。
日常生活では、ほぼ経験できないコケ方です。流行歌に喩えれば
足が飛ぶ♬ 宙に舞う♬ ケツから見事に落下する ♬
地に落ちて♬ 止まらない♬ そのままズルズル落ちていく♬
久住♬ 久住で空を飛ぶ♬~
というコケ具合です(笑)
他人がコケる姿を見て、
思わず「笑い」が出るほどの見事なコケ具合です。
*激しくコケると骨折の恐れすらある場所です。
登山後、長女は臀部に大きな大きな「青あざ」が出来ていました。
こんな風景が、十数回繰り返されました! |
何度も言いますが、「この赤川ルート」は
本当にしっかりした装備が必要です。
私たちの格好は、本当に「軽装」すぎます。
決してマネしないで下さいね!
*実際に、この「赤川ルート」で遭遇した登山客の皆さんは、
100%本格的な装備でした・・・
登頂開始から 約6時間30分!を要して、
膝をガクガク振るわせながら登山口まで下山しました。
本当はもう笑う元気も無いのですが |
疲労しきった心身を、
お待ちかねの「赤川温泉」でゆっくりと癒やしていくことにします♬
「赤川登山口」のすぐ近くにあるので大助かり! |
温泉宿はとってもいい雰囲気 |
この「赤川温泉」は、実は「冷泉」、
つまり20度代の「冷たい温泉」なんです。
浴場内に加温された「温泉」もありますが、
露天風呂は「冷泉」です。
露天風呂からは、見事な「滝」を眺めながら入浴することができ、
疲労困憊した心身が急速に回復していくのが実感できます。
の露天風呂にはふたつ浴槽があったんですが、
滝に近い方が「より冷たい」んです。
つまり冷泉の温度を選んで入浴できるんですね。
しかも、温泉の色は、青みを帯びた乳白色、気持ちいい~
*「温泉浴」→「冷泉浴」 を数回繰り返す入浴方法がお奨めのようです。
「入浴前に必ず読むべし!」 ありがたみが倍増します。 |
すぐ脇に見事な「滝」があるんです! 浴槽から見る景色は「最高」ですよ! |
この温泉は「飲用可能」です。 飲んでみましたが、「パンチのある味」でした(笑) |
さあ、こうして「即席登山隊」の、
想像もしなかった登山が終わりました。
でも登山が無事に終わってみれば、
やっぱり「登って良かった」と思えるんですね。
登山の魅力の片鱗を感じた次第です。